日本人が英語が苦手なのは当然なのです!
東大宮と久喜の英会話スクール、メープルランド インターナショナルです。
普段は子どもを中心に英会話を教えている私たちですが、日本人と英語の関係について考えていきます。
世界の共通語のようになっている英語ですが、英語を母国語としない世界 112 か国の18 歳以上を対象とした、成人英語学習者のランキング「EF EPI(EF 英語能力指数)2021」の日本の順位は78 位、アジアでの順位も24 か国中13 位と、悲しいことに非常に低いことが証明されています。
でも、それは日本人の学習能力が低いということではなく、日本語の特殊性に理由があるのです。
音数の少なさ
日本語は世界の言語の中でも特に音数の少ない言語だと言われています
英語と比べると、母音が日本語には「ア・イ・ウ・エ・オ」というはっきりとした 5 音しかありませんが、英語にはその中間にまた音が有るのです。
例えば日本語のアとエの間にあるのがapple のa の音です。これは、エの口でアを言うような音で、bag(カバン)のa の音です。u の音は口を縦に開けてアを言う音なので、日本語のアに近く、bug(虫)はこの音です。小学生でフォニックスを学ぶ生徒には、よく、アメリカに行ってカバンが欲しくて「バッグ、プリーズ」と言うと虫が出てくるよ、と言います。
hat(帽子)とhut(小屋)もそうですね。ピザハットの絵は小屋の絵ですが、帽子にも見えるので、ピザ帽子だと思っている人もいると思います。
でも、bag もbug も日本人にはバグとしか聞こえませんし、hat もhut もハットにしか聞こえないですよね。
音の違いでよく言われるのはr とl の音です。日本語にはラリルレロしかないですが、これは音を出す際に舌の先が上顎に触るので、l の音になります。rice(ご飯)をl の音で言うとlice(シラミ)になりますし、free(自由な)はflea(蚤)に聞こえます。フリーマーケットは自由の市ではなく、もともとは、蚤が出てくるくらい古いもの、アンティークを扱う市場という意味なのですね。
以前、脳には音を出し入れする穴がある、と聞いたことが有ります。たくさんその音を聞いていると、その音を吸収する穴が出来て、聞き取り、その音を発音することができると。穴がない音が聞こえると、近い音の穴に入る。だから、音の穴数の少ない日本人は、その近い音で聞き取り発音するので、いわゆるカタカナ英語になってしまうのですね。
語順が真逆
日本語は、先ず主語は先に言いますが、「私は/昨日/公園で/友達と/遊んだ。」の様にいつ・どこで・だれと、という説明をしてから、何をした、が最後に来ます。しかし英語では、”I played with my friends in the park yesterday.”のように、主語の後に何をしたかを言い、その後で、だれと・どこで・いつ、のような説明が続きます。
英検の並べ替え問題で、日本語の順番のとおりに英語を並べると、とんでもない英文になりますから、まず誰が、を最初に入れたら、あとは日本語の後ろから、逆に並べるといいよ、という変な説明をしなくてはならなくなるのです…。
これが、私たち日本人が英語が苦手な理由です。でも、だからと言ってあきらめる必要はありません。
特に、将来、国際人として世界を舞台に生きていくであろう子供達には、英語に強くなる方法があるのです。
それは次回お話ししたいと思います。