どうすれば日本人がバイリンガルの様になれるのか?

前々回の「日本人が英語が苦手なのは当然なのです!」で、いかに日本人が英語学習に不利な民族であるかの説明をしました。

  1.  音数が圧倒的に少ない
  2.  語順が真逆である

しかし、この不利な条件の日本語を母国語とする日本人にも、バイリンガルの様になれる方法があります。

【赤ちゃんから幼児の、音や言語、感覚を吸収する素晴らしい能力】

誰にでも備わっているこの能力を生かせば、実は誰でもバイリンガルの様になれるのです。

赤ちゃんが、生まれてわずか2年ほどで言葉を話し始め、3才ではかなりの表現力で流暢に日本語を話します。この時期の脳は細胞がたいへんな勢いで活動し成長します。

特に音に関しては、幼児期を逃し、大きくなってからでは、同じ時間とお金をかけても同じ能力を身につけるのは残念ながら無理だと言われています。

音楽の絶対音感を身につけるのも、幼児期まででなければ無理であると言われるのもこのためです。

帰国子女の場合、幼児期を英語圏で過ごした人は、その後日本で育っても、その発音やリスニング力が衰えないという例もよく聞きます。

つまり、この特殊能力のある赤ちゃんから幼児期に、ネイティブの英語をたくさん聴くこと、これこそがバイリンガルへの大切な第一歩なのです。

何年も前になりますが、アメリカの脳科学者から、言語の音の第一の臨界期は6ヶ月であるという発表がありました。

これはアメリカの赤ちゃんと日本の赤ちゃんに、日本にはない音、例えばRの音、と日本にある音、Lの音を聴かせてその反応を観察したところ、6ヶ月まではどちらの国の赤ちゃんもほとんど同じような反応だったそうですが、6ヶ月を過ぎると、日本の赤ちゃんは、日常聴かないRの音の反応が悪くなったのだそうです。

その当時、赤ちゃんから英語の音を聴くのは効果があるという知識はありましたので、私ども「メープルランド インターナショナル」にも1歳からのお母さんと一緒の「Mom & Baby(マム アンドベビー)クラスがありましたが、この発表を受け6ヶ月からに前倒しして、6ヶ月から1歳までを「Baby Fun(ベビーファン)」という、この時期にしかない素晴らしい能力の赤ちゃんと、クラス以外の時間をずっと共に過ごされているお母様の為の特別なカリキュラムを導入しました。

また、別の実験で、アメリカ人の赤ちゃんに中国語を教えるのに、一つのグループはビデオやCDの媒体を通して行い、もう一つのグループはネイティブの先生と対面で行ったところ、対面で行ったクラスの赤ちゃんの方がずっと高い効果がでたそうです。

ただ聴いたり観たりするだけではなく、直接ネイティブの講師と触れ合うことで、英語の音感や感覚を丸ごと吸収できるということなのだとわかりました。

「メープルランドインターナショナル」ではこのコースの後、2歳からお子様だけで4時間お預りする「Preschool(プリスクール)」、そして年少から年長まで、週5日間通っていただく「Kindergarten(キンダーガーテン)」をご用意して、「Maple Land International Kindergarten」を卒園すると、そのままアメリカの小学校に入学しても問題ないと言われるようなレベルの生徒たちを育てています。

しかし、私たちの目標は、生徒さん達をただバイリンガルにすることではありません。

これについては、次回以降にお話ししたいと思います。

東大宮・久喜の英会話スクール
メープルランド インターナショナル